緒言:ブログを始めるにあたり

 はじめまして。1991年生まれ、ぎりぎり20代(2020/5/16現在)のRTと申します。愛知県生まれ千葉県育ちです。

このブログでは、基本的にこじらせ平成一桁生まれの随想と、日々のなかで触れたもの、特に音楽・映画・漫画などに対する率直な感想を記録していきたいと思います。率直、ということを意識して。

さて、自己紹介からはじめてみました。が、取り急ぎこのブログについては、自分のFB上の限られた友人くらいしか紹介する相手もおらず、誰のための紹介だろうと訝しんでいるわけですが、、、まあ、何事にもスタンスというのは大事だと思うのです。


これから、長々しくうだうだと、私がこのブログを始めた理由を書き連ねます。丁寧語で書いたら、割と胡散臭くなりましたが、つまるところは、「自分が自分の趣味を楽しむため」です。であれば、日記でも良いところを、敢えてブログとして衆目に晒すのは、一つには当然、承認欲求というのもありますが、他にも、見られる前提の文章は当然一定程度の体裁を保たざるを得ず、結果的によく顧みる結果にも繋がるのではないかと期待しているところです。

さて、それでは、私がブログを始めようと思った経緯を、これから書いてみようと思います。そもそも、これは私にとって、いくつめのブログになるのでしょうか。実はこれまで、溢れ出す自己顕示欲にのせられて、幾度となくブログを立ち上げてきました。初めては高校生の時で、当時同級生と組んでいたバンドのホームページ上で書いていたものが人生初のブログであった気がします。

その後、バンドをやめたあとも、何度かブログを立ち上げては飽きて、ということを繰り返してきました。音楽を紹介するだとか、自分の些細な冒険譚(ただの散歩録と弱いコンテンツしかない旅行紀)だとか、もしかしたら読んだ本の紹介などというものもやっていたかもしれませんが、そのどれについても、ブログへの飽きも早く、結果的にそれほど続きませんでした。

理由は簡単で、自分自身に、自信をもって語れること、誰かに教えたいと思うことがなくなってきていた(あるいは、初めから承認欲求ばかりでコンテンツへの熱みたいなものは足りてなかったかもしれない)からなんだと思います。結局、見渡せばかなりの熱量で誰かに何かを伝えたいと思っている人たちのブログは多くあり、まして最近では、YouTuberをはじめ、SNSでも、かなりバラエティに富んだコンテンツが配信されています。それに比べたら、自分の知識量も熱量も、とてもこれらに肩を並べるようなものではなく、プライドばかり高い私は、言葉遣いばかりかっこつけた、大して内容もないネタを書くことが面白くなくなってしまっていたのだと思います。


ここに来て、再びブログを書きたいと思っています。実は、数ヵ月前にもおしゃれなブログサイトを見つけて、アカウントを作り、5、6の記事を書いてみました。しかし、まあ、正直なところ、出だしから身の丈に合わずかっこつけすぎた結果、いや、少なくとも自分の中ではかっこつけていたつもり、という意味ですが、とにかくその結果、書くことがなくなってしまい、続きませんでした。

ブログを書きたいと思っている理由は、いくつかあります。一つは、文章を書きたいという欲求が強いこと。「作文が好き」だなんて、なんとなく恥ずかしくてなかなか言えなかったのですが、小学生の頃は文章を書くのも読むのも好きで、新学年で教科書を持って帰ってくると、手当たり次第に教科書を読み漁っていた気もします。最近また、無性に文を書くことに心地よさを覚えたりもしていました。

二つ目は、これも大きな理由なのですが、自分の好きなこと、つまり大衆芸術というか、音楽、映画、漫画、お笑い、こういうものが自分の人生に占める比重が、自分が思っているより、はるかに重いのかもなあと思うようになってきたことです。

実は、30歳手前にして色々あり、自分の人生がそのままでは立ち行かなくなりました。これまでの生き方を顧みざるを得なくなり振り返ってみたところ、私の日常あるいは人生そのものは、どうしても仕事(やらないといけないこと)に占められてしまいがちな感じがします。私は、幸運にも、というべきなのでしょうが、やりたいと思ってきたことを仕事にしている身でもあるのですが、それが逆にこの傾向に拍車をかけている気もします。結果、私は人生と仕事の境界線を引けなくなってしまっていました。このようなワーカホリック的状況を修正しようと試みると、今度は逆に仕事にうまく力が入れられなくなるといった状態にもなってしまい、苦労している現状です。おそらく、というか間違いなく、自分と仕事のつながりが病んでいるのが問題なんでしょうね。

そう考えると、自分の今の状況を変えるとしたら、できる限り「人生=仕事」の構図を崩す必要があるのだと思います。人生にいくつかの軸を持つこと、これがさしあたってのテーマだと思っています。健康な人の場合、たぶんこれが自然にできていて、仕事、家族、友人、趣味、、、などがうまい具合にミックスされているものなんだろうと思います。それが、私の場合、このあたりのバランスを取ることができなかった、あるいは、取れてないことを後ろめたく思うあまり、足りてないものをすべて仕事で補おうとしてしまった。そして、私の人生は偏ったものになっていったのだろうなと思います。

単純にいえば、私はこれから、趣味を大事にした人生を始めたい、ということになります。ですが、結局、この人生を生きているプレイヤーたる自分は、そう簡単には変えられない。おそらく、普通に生きていくと、いくら頭のなかで思ったところで、きっとまた人生は偏ったものへと向かってしまう。そこで、思いついたのが、自分が楽しいと感じたものを記録するブログを始めようということです。健康な人にはおかしく聞こえるであろうことを承知でいえば、私には「自分の人生のために趣味を楽しむ」ことが、おそらくは難しいのだと思います。それなら、趣味を楽しむための場を、新たに作ってやってそこではそういう自分として生きる、ということを宣言してしまうと、なんとなく趣味をまた十分に楽しめるんじゃないかと、そんな気持ちでいます。


こんだけ、長々と、たかだか「文化系ブログを始めたい」ということについて、書いてみたわけですが、正直続けられる自信はあまりないです。

ただ、こうやって書いてみるとやっぱり文を書くというのは楽しくて、もう少しの間、何度かだけでも、自分がきれいだと思うこと、かっこいいと思うこと、楽しいと思うこと、そんなもろもろのことを、思うがままに書いてみようと、今はそんな気でいます。

誰かのためではなく、自分のためにこのブログを書いていけますよう。

せっかくなので、曲を一曲。私の人生が音楽にどっぷりになったきっかけの曲です(あ、これはネタになりますね、また書きます)。

▽ スパイダー/スピッツ ▽

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